不動産クラファンのファンドの利回りってどれくらい?儲からない?
「不動産クラウドファンディングのファンドの利回りってどれくらいなの?」
「本当に儲かるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、不動産クラウドファンディングの利回りについて、
その仕組みやリスク、そして実際に儲かるのかどうかについて詳しく解説していきます。
利回りとは、投資した金額に対して得られる収益の割合のことです。
例えば、ファンドに10万円投資して、分配金が5千円得られたとき、利回りは 5千/10万 = 5% となります。
一般的に、不動産クラファンは銀行預金利息(約0.1~0.3%)よりも高い利回りが期待できる点が魅力の一つです。
利回りはどれくらい?
不動産クラウドファンディングの利回りは、ファンドによって異なりますが、一般的には年5~8%が多いと言われています。
最近では、15~20%の高利回りのファンドも募集されています。
儲からないと言われる理由は?
きちんと利回りが見込めるにも関わらず、不動産クラウドファンディングが儲からないのでは?と言われるのには、
以下のような理由があります。
融資によるレバレッジ効果を得られない
現物不動産投資においては、銀行からお金を借りて大きな物件を購入し、少ない自己資金で大きな利益を狙う、
いわゆるレバレッジをかけることができます。
一方、不動産クラウドファンディングでは基本的に銀行からの融資は受けられず、
生活に支障のない自己資金の範囲内でしか投資ができないため、レバレッジの効果は得られません。
ただし、融資を利用するとその分リスクも高まるため、不動産クラウドファンディングはリスクを抑えて、
安定した収入が得られる仕組みともいえます。
想定利回りを上回ることがあまりない
株式投資は、株を希望する株価になるまで持ち続け、好きなタイミングで売却することができます。
株価が上昇すれば、取得時の数倍の価格で売却できる可能性もあります。
一方、不動産クラウドファンディングでは、初めから利回りと運用期間が決まっており、
想定以上の利益は得られにくい仕組みとなっています。
ただし、株式は株価が下がる可能性も十分にあるためハイリスクハイリターンの投資であるとされ、
それと比較すると、不動産クラウドファンディングは利益が下振れる可能性も低いため、ローリスクローリターンな投資であるといえます。
また、株式も不動産クラウドファンディングも元本の保証はありませんが、
不動産クラウドファンディングは、元本および利益の安全性を高める優先劣後構造が採用されている場合が多く、
より安定した投資方法であるといえます。
安定志向の方におすすめ!
不動産クラウドファンディングは、レバレッジ効果や利益が上振れるといった要素がないため、儲からないという誤解を受けることがあります。
しかし、リスクを抑え、安定した収益を得たい投資家にとっては魅力的な選択肢です。
不動産クラウドファンディングのメリット・デメリットを理解し、ご自身の投資目標に合った投資方法を選択しましょう。