不動産クラファンの市場規模はどれくらい?
近年、注目を集めている不動産クラウドファンディング
手軽に不動産に投資できることから、これを利用したいと考える人が増えています。
では、その市場規模はどれほど大きく、どんな人に向いているのでしょうか。
今回は、不動産クラウドファンディングの市場規模や魅力、注意点について詳しく解説します。
不動産クラウドファンディングは、少額から不動産投資ができ、安定した分配金が得られることから、投資家に人気が高まっています。その市場規模は、2023年末時点で1007.8億円に達し、年々拡大しています。これは、不動産投資に関心を持つ人々の増加、そして不動産クラウドファンディングのサービスを提供する企業が増えたことが主な要因です。
この市場は、2018年には12億円、2019年には34億円、2020年には85億円となり、急速に成長しています。この成長を後押ししたのは、2017年12月に不動産特定共同事業法が改正され、事業者の参入要件が緩和されたことです。この改正により、不動産業界の大手企業だけでなく、中小企業も参入し、独自のノウハウを活かして、新しいサービスを提供しています。これにより、投資家にとって魅力的な選択肢が増え、投資家層も広がったのです。
不動産クラウドファンディングが向いている人
不動産クラウドファンディングは、特に次のような人々に適しています。
不動産投資に興味があるが、時間や資金が限られている人
不動産投資をしたいけれど、大きな初期投資が必要で手間がかかると思っている人にとって、不動産クラウドファンディングは最適です。
少額から不動産に投資でき、運用は専門の運営会社が行うため、手軽に不動産市場にアクセスできます。
少額で投資をしたい人
不動産クラウドファンディングの最大の魅力の一つは、少額で投資を始められることです。
数百万円以上の資金が必要な従来の不動産投資とは異なり、最低1万円程度から投資を始めることができます。
手間をかけずに投資をしたい人
自分で物件を選んで運営する不動産投資には手間がかかりますが、不動産クラウドファンディングなら運営がすべて運営会社に任せられ、
投資家はただファンドを通して投資するだけで安定した分配金を得ることができます。
安定した利益を得たい人
株やFXのように急激な利益を求める投資家には向かないかもしれませんが、安定したリターンを求める投資家には最適です。
分配金利回りは平均して年5~6%程度であり、安定した収益を期待できます。
不動産クラウドファンディングの注意点
不動産クラウドファンディングには、魅力的な面が多い一方で、いくつかの注意点もあります。投資を決断する前に、次のポイントをしっかり理解しておきましょう。
元本保証がない
銀行の預金とは異なり、不動産クラウドファンディングには元本保証がありません。投資にはリスクが伴うため、リターンを得るためにはある程度のリスクを覚悟する必要があります。
短期間で大きな利益を得ることは難しい
不動産クラウドファンディングは、少額から多くの投資家を募るため、短期間で大きな利益を得ることは難しいです。分配金利回りが年5~6%程度であるため、大きな利益を求める投資家には不向きです。
流動性が低い
不動産クラウドファンディングは、投資後に自由に売買することができません。投資した資金は、ファンドの運用期間中は引き出せないため、流動性が低い点には注意が必要です。
まとめ
不動産クラウドファンディングは、少額で不動産投資を始めたい人々にとって非常に魅力的な投資手段です。市場規模は年々拡大しており、2023年末には1007.8億円に達しています。しかし、元本保証がないことや、流動性が低い点には注意が必要です。メリットとデメリットをしっかり理解し、自分に合った投資方法を選びましょう。