「デューデリジェンス」とは?
「デューデリジェンス」という言葉を聞いたことはありますか?
投資の世界では非常に重要な概念ですが、初めて耳にする方も多いかもしれません。
今回は、この「デューデリジェンス」について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
デューデリジェンス(Due Diligence)とは、投資を行う際に、投資対象となる企業や資産の価値やリスクを詳細に調査することを指します。
直訳すると「当然行われるべき注意・努力」という意味になります。
「当然行われるべき注意・努力」と言われると、厳しい言葉のようにも思えますが、
簡単に言えば「よく調べて、賢く決める」ということです。
デューデリジェンスの目的
運営会社の信頼性の確認
運営会社の信頼性の確認は、非常に重要です。
不動産クラファンにおいては、重要な指標「優先劣後割合」というものがあります。
これは、以下のブログで詳しく説明していますが、運営会社が倒産したら投資家の利益や元本にも影響が出てくるので、しっかり確認することが大切です。
不動産の適正価格の確認
不動産クラファンは、運営や管理を不動産に精通した事業者が行うため、基本的には投資家はほったらかしでOK!なのですが、
しっかり確認したいという方は、公示価格などを参考にして対象不動産が適正な価格かどうか確認する方法があります。
運営会社の信頼性:確認方法
プロが行っている「デューデリジェンス」は、種類が多く専門的なものも多いので、今回は「運営会社の信頼性」に焦点を当てて、一般投資家がやるべき基本的な「デューデリジェンス」の方法をご紹介します。
決算書の入手
まず、運営会社の決算書を入手します。多くの場合、以下の方法で入手可能です。
- 会社のウェブサイトのIRページを確認する
- 金融商品取引法に基づく有価証券報告書を確認する(上場企業の場合)
- 国税庁の「法人番号公表サイト」で決算書が公開されているか確認する
基本的な財務指標の確認
決算書から以下の基本的な財務指標を確認します。
- 売上高:事業の規模を示す
- 営業利益:本業での収益力を示す
- 当期純利益:最終的な利益を示す
- 自己資本比率:財務の健全性を示す(純資産÷総資産×100)
経年変化の確認
過去3〜5年分の決算書を比較し、以下の点を確認します。
- 売上高:事業の規模を示す
- 営業利益:本業での収益力を示す
- 当期純利益:最終的な利益を示す
- 自己資本比率:財務の健全性を示す(純資産÷総資産×100)
同業他社との比較
同じ不動産クラファン業界の他社と財務指標を比較します。業界平均と比べてどうか確認しましょう。
キャッシュフロー計算書の確認
キャッシュフロー計算書から、以下の点を確認します。
- 営業活動によるキャッシュフロー:プラスであることが望ましい
- 投資活動によるキャッシュフロー:事業拡大のための投資が行われているか
- 財務活動によるキャッシュフロー:過度な借入に依存していないか
まとめ
不動産クラファン運営会社の財務状況を確認することは、投資の安全性を判断する上で非常に重要です。
初心者の方も、上記の手順を参考に少しずつ実践してみてください。
財務分析のスキルは、不動産クラファン投資だけでなく、様々な投資判断に役立つスキルとなるでしょう。